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背景:免疫応答は、癌細胞の進行を中断する上で重要な役割を果たします。腫瘍浸潤リンパ球(TIL)は、免疫系の基本的な成分です。トリプルネガティブ乳がんでは、TILの数の増加は、優れた予後と化学療法の反応に関連しています。ここでは、TILがヒト表皮成長因子受容体2(HER2)陽性乳がんにおけるトラスツズマブベースの治療の有効性に影響するかどうかを調査しました。 方法:この研究には、I-III HER2陽性乳がんの97人の患者が含まれていました。すべての患者は、アントラサイクリンベースの併用レジメンで術前に治療され、2009年から2013年にかけてトラスツズマブとタキサンが続きました。病理学的完全応答(PCR)は、in situ成分の存在に関係なく浸潤性癌細胞の消失として定義されました。TILは、前療法前の針生検標本を使用して評価されました。総腫瘍間間質上のTILで乳房間質の割合を評価し、3つのグレードで標本を分類しました:TILS1+ <30%、TILS2+ 30-50%、およびTILS3+> 50%。 結果:全体として、標本の80.4%はTILS1+、15.5%はTILS2+、4.1%はTILS3+でした。PCR率は、TILS1+症例では44.9%(35/78)、TILS2+症例では80.0%(12/15)、TILS3+症例では75.0%(3/4)でした。TILはPCRと有意に関連していた(P = 0.0228)。TIL、ホルモン受容体(HR)、核グレード(NG)および年齢を使用した多変量解析では、TIL(OR 4.32、95%CI 1.04-23.33、P = 0.0436)およびHR(OR 8.76、95%CI 3.30-25.44、P<0.0001)PCRの独立した予測因子でした。 結論:TILは、HER2陽性乳がんにおけるトラスツズマブベースの治療の有効性に関連しています。
背景:免疫応答は、癌細胞の進行を中断する上で重要な役割を果たします。腫瘍浸潤リンパ球(TIL)は、免疫系の基本的な成分です。トリプルネガティブ乳がんでは、TILの数の増加は、優れた予後と化学療法の反応に関連しています。ここでは、TILがヒト表皮成長因子受容体2(HER2)陽性乳がんにおけるトラスツズマブベースの治療の有効性に影響するかどうかを調査しました。 方法:この研究には、I-III HER2陽性乳がんの97人の患者が含まれていました。すべての患者は、アントラサイクリンベースの併用レジメンで術前に治療され、2009年から2013年にかけてトラスツズマブとタキサンが続きました。病理学的完全応答(PCR)は、in situ成分の存在に関係なく浸潤性癌細胞の消失として定義されました。TILは、前療法前の針生検標本を使用して評価されました。総腫瘍間間質上のTILで乳房間質の割合を評価し、3つのグレードで標本を分類しました:TILS1+ <30%、TILS2+ 30-50%、およびTILS3+> 50%。 結果:全体として、標本の80.4%はTILS1+、15.5%はTILS2+、4.1%はTILS3+でした。PCR率は、TILS1+症例では44.9%(35/78)、TILS2+症例では80.0%(12/15)、TILS3+症例では75.0%(3/4)でした。TILはPCRと有意に関連していた(P = 0.0228)。TIL、ホルモン受容体(HR)、核グレード(NG)および年齢を使用した多変量解析では、TIL(OR 4.32、95%CI 1.04-23.33、P = 0.0436)およびHR(OR 8.76、95%CI 3.30-25.44、P<0.0001)PCRの独立した予測因子でした。 結論:TILは、HER2陽性乳がんにおけるトラスツズマブベースの治療の有効性に関連しています。
BACKGROUND: Immune responses play an important role in interrupting the progression of cancer cells. Tumor-infiltrating lymphocytes (TILs) are basic components of the immune system. In triple negative breast cancer, increased number of TILs is associated with excellent prognosis and response of chemotherapy. Here, we investigated whether TILs affect the efficacy of trastuzumab-based treatment in human epidermal growth factor receptor 2 (HER2)-positive breast cancer. METHODS: The study included 97 patients with stage I-III HER2-positive breast cancer. All patients were preoperatively treated with an anthracycline-based combination regimen, followed by taxane with trastuzumab from 2009 to 2013. Pathological complete response (pCR) was defined as the disappearance of invasive cancer cells regardless of the presence of in situ components. TILs were evaluated using pre-therapeutic needle biopsy specimens. We assessed the percentage of the breast stroma with TILs over the total intratumoral stroma and classified the specimens in three grades: TILs1+ < 30%, TILs2+ 30-50%, and TILs3+ > 50%. RESULTS: Overall, 80.4% of the specimens were TILs1+, 15.5% were TILs2+ and 4.1% were TILs3+. The pCR rate was 44.9% (35/78) in the TILs1+ cases, 80.0% (12/15) in the TILs2+ cases and 75.0% (3/4) in the TILs3+ cases. TILs were significantly associated with pCR (P = 0.0228). Multivariate analysis using TILs, hormone receptor (HR), nuclear grade (NG) and age indicated that TILs (OR 4.32, 95% CI 1.04-23.33, P = 0.0436) and HR (OR 8.76, 95% CI 3.30-25.44, P < 0.0001) were independent predictors for pCR. CONCLUSION: TILs are associated with the efficacy of trastuzumab-based treatment in HER2-positive breast cancer.
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