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細菌性髄膜炎は生命を脅かす状態です。バンコマイシン（VCM）は、細菌性髄膜炎の経験的療法として使用される抗生物質の1つです。細菌性髄膜炎を効果的に治療するために、脳脊髄液（CSF）にVCMの適切な濃度を維持することが不可欠です。静脈内投与されたVCMは、血液脳関門（BBB）を通過してCSFに入る必要があり、CSFへのVCM浸透の程度は患者によって大きく異なります。以前のレポートでは、CSFアルブミンレベルがVCM CSF浸透の推定に役立つことが示されました。ただし、CSFアルブミンレベルは日常的な練習では測定されていません。私たちは、細菌性髄膜炎の診断と治療の開始時に一般的に調べられるCSFタンパク質濃度に焦点を合わせました。CSFタンパク質濃度/血清アルブミン比とCSFへのVCM浸透の程度との関係を調べました。このレトロスペクティブ研究には、細菌性髄膜炎の疑いがあるためVCMで治療された7人の患者が病院に入院しました。血清およびCSFのVCM濃度は、それぞれ17.6±7.2μg/mLおよび3.31±3.14μg/mLでした。血清VCM濃度は、CSF VCM濃度と有意な相関を示さなかった。一方、CSF/血清アルブミン比のタンパク質濃度は、VCM CSF/血清比と強い正の相関を示しました（r = 0.877、p <0.005）。私たちの研究は、CSFタンパク質濃度/血清アルブミンの比が、近似VCM CSF/血清比の推定に有用である可能性が高いことを示しています。これは、細菌性髄膜炎の治療の改善に寄与する可能性があります。
細菌性髄膜炎は生命を脅かす状態です。バンコマイシン（VCM）は、細菌性髄膜炎の経験的療法として使用される抗生物質の1つです。細菌性髄膜炎を効果的に治療するために、脳脊髄液（CSF）にVCMの適切な濃度を維持することが不可欠です。静脈内投与されたVCMは、血液脳関門（BBB）を通過してCSFに入る必要があり、CSFへのVCM浸透の程度は患者によって大きく異なります。以前のレポートでは、CSFアルブミンレベルがVCM CSF浸透の推定に役立つことが示されました。ただし、CSFアルブミンレベルは日常的な練習では測定されていません。私たちは、細菌性髄膜炎の診断と治療の開始時に一般的に調べられるCSFタンパク質濃度に焦点を合わせました。CSFタンパク質濃度/血清アルブミン比とCSFへのVCM浸透の程度との関係を調べました。このレトロスペクティブ研究には、細菌性髄膜炎の疑いがあるためVCMで治療された7人の患者が病院に入院しました。血清およびCSFのVCM濃度は、それぞれ17.6±7.2μg/mLおよび3.31±3.14μg/mLでした。血清VCM濃度は、CSF VCM濃度と有意な相関を示さなかった。一方、CSF/血清アルブミン比のタンパク質濃度は、VCM CSF/血清比と強い正の相関を示しました（r = 0.877、p <0.005）。私たちの研究は、CSFタンパク質濃度/血清アルブミンの比が、近似VCM CSF/血清比の推定に有用である可能性が高いことを示しています。これは、細菌性髄膜炎の治療の改善に寄与する可能性があります。
Bacterial meningitis is a life-threatening condition. Vancomycin (VCM) is one of the antibiotics used as empirical therapy for bacterial meningitis. It is essential to maintain an adequate concentration of VCM in cerebrospinal fluid (CSF) to treat bacterial meningitis effectively. VCM administered intravenously must pass the blood-brain barrier (BBB) to enter the CSF and the extent of VCM penetration into CSF varies widely among patients. Previous report indicated that CSF albumin level is useful for estimation of VCM CSF penetration. However, CSF albumin level is not measured in routine practice. We focused on CSF protein concentration that is generally examined at the beginning of diagnosis and treatment of bacterial meningitis. We examined the relationship between CSF protein concentration/serum albumin ratio and the extent of VCM penetration into CSF. This retrospective study involved 7 patients admitted to our hospital who were treated with VCM for suspected bacterial meningitis. The VCM concentrations in serum and CSF were 17.6 ± 7.2 μg/mL and 3.31 ± 3.14 μg/mL, respectively. The serum VCM concentrations showed no significant correlation with CSF VCM concentrations. On the other hand, the protein concentration in CSF/serum albumin ratio showed a strong positive correlation with the VCM CSF/serum ratio (r = 0.877, p < 0.005). Our study indicates that the ratio of CSF protein concentration/serum albumin is likely useful for estimating the approximate VCM CSF/serum ratio. This could contribute to an improvement in the treatment of bacterial meningitis.
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